まち塾サロン2014・9月号「本当はこわい出雲神話」開催!

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9月のまち塾サロン 24日の水曜日の夜に開催されました。

今回も、ゆるくて、濃い宴(^^。
しかも、さすが出雲神話の聖地って感じで、他ではなかなかこんな話は聞けませんですね。

さて、今回のしゃべり手さんは、竪町映像図書館 マスター 古川創一郎氏。

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竪町映像図書館マスター 古川さん 風貌も含蓄豊かな雰囲気満載です。

 

この方、映像図書館というブックカフェマスターですので、様々に含蓄豊かな方。
そして、名前のとおり 創造力 豊かな方です。

お題を「本当はこわい出雲神話」と題して、古事記に記載されている国譲りの神話を皮切りに、出雲神話の「こわい(?)」部分を中心に、古代神話の話、また、そこから想像される様々な持論など、とてもたくさんのお話をいただきました。

当日は、台風の接近もありまして、ご参加いただいた人数は少なめ。しかし、その分ですね、通常のサロン以上に、しゃべり手古川さんと参加いただいたみなさんとの、やり取り、まさに「神話サブカルしゃべり場」の様相でした(笑)。

今回もたいへん内容が濃かったですので、十分にご紹介しきれないのですが、一端をご紹介。

そもそも、出雲大社の神様といえば、松江人ならだれもが知っている大国主命、いわゆる大黒さんです。大黒さんと言えば、因幡の白ウサギを助け、また縁結びの神様としても有名な、一言でいえば「とってもやさしい神様」ですね。

しかしながら、古代出雲神話の中では、どうやらそうでもないみたい・・・といいますか、どちらかと言えば、全国的に、相当に恐れられている神様だったようです。
古川氏によれば、
・大国主命は、別名 八千矛神(やちほこ)など、中世には、武神、軍神としてもまつられている荒ぶる神でもあった。
・出雲国の象徴としての神様であり、どうやら天皇家を中心に、国内統一律令制をめざす大和の国にとって、目の上のたんこぶ(?)的存在だった。
・国譲り神話では、大国主命ほか、その子供たちもことごとく説得され、それゆえに、ちょっとストレスをため込んでいる神様だった。
などなど。

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様々な出雲神話をもとに、持論お話いただく古川さんの図。めっちゃくちゃ面白い!! 新しい神話の側面に興味が尽きません。

 

もともと、国譲り神話はですね、古事記に書かれているお話。ちょ~簡単に書きますと、

ヤマタノオロチを退治し(これっておそらくは、荒ぶる斐伊川を見事治水して、洪水被害とかを少なくしたってことなんでしょうねぇ)、出雲の国を危機を救ったヒーローであるスサノオ。その息子である大国主は、スサノオから、出雲の国を治めるように命名され、それを受けて、国づくりを進めていたわけですね。出雲土着の神様です。

そこへですね、天照大御神の使者が来て、日本全体を律令国家として整えるべく、出雲国を譲ってくれるよう頼んできたわけです。

その時、大国主命は、もう歳だったのか、実質的な出雲統制は二人の息子にまかせていたので、その二人がOKって言ったら、譲るよといったわけです。
二人の息子は、国譲りを説得されて、一人は海へ投身したり、もう一人は使者と戦ったけど負けて観念したり。。結局、二人とも国譲りを承諾。そして、その二人の意見を踏まえ、父親大国主命も承諾しました。ただし、大国主命は、天照大御神と同レベルの立派な神殿を建ててくれと条件だしまして、それで建てられたのが出雲大社 というわけです。

古川さんの説によりますと、そりゃ大国主命、内心忸怩たる思いあったでしょうって。だから、下手すりゃ恨んで祟ってやるって気持ちもでてくるだろう。逆に天照大御神は、そこんところは怖いはずで、日本を統一するために、譲りは受けたけど、祟られたらいやです。

ということで、出雲大社に祀られている大国主命、本殿内の御神座は参拝する客とは違う向きとなっているし、その向き先には日本の神々のおおもとの祖先である、御客座五神が祀られており、その役目は 大国主命が出てこないように監視している役割となっているし、出雲大社のしめ縄が逆なのも、大国主命が外へ出てこないようにするためであると。

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当日のレジメの一部(わるさ書き付です) 出雲大社本殿の配置の様子ですね。

 

伊勢神宮と出雲大社との関係も古川説によるとなかなか興味深く、天皇家って、実は明治時代になるまで、伊勢神宮にお参りすることがなかったそう。ご先祖のご先祖である天照大御神が祀られている拠点なのに・・です。

実は、伊勢神宮に天照大御神が祀られたのは、祟神天皇時代、世の中疫病とかで苦しんでいるときに、天皇の夢枕に大国主命がでてきた。で、こういったのです。
「天皇。あんたんとこの家の裏に、天照大御神を祀っているから疫病とかはやるんであって、それをやめて自分を祀ったら、おさまるで!」
で、祟神天皇は、天照大御神を自分の近くから伊勢へ移し、代わりに大国主命を自分の近くに祀ったという。
天皇家にとっては、そんないきさつもあるので、伊勢神宮にはお参りできなかったという。

いろいろな意味で、ちょっと怖い大国主命なのです。

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古川さんの話に聞きまくりの図。

 

ちなみに、大国主命の息子たちの話題も怖面白く、例えば、国譲りを使者に説得されて、結果海中へ身を投じた長男、事代主命ですが、その時の様子を再現した神事が美保神社に今も伝わる、青柴垣神事。囲われた2隻の船それぞれに、断食を続けていた(昔は、7日間も断食していたらしい)男性、女性がのって、船の上で神事がなされるらしいです。

そう考えると、この地域で粛々と執り行われている神事も、それぞれに出雲神話との関連が深く、そんな目で見るのもとても興味深くなります。

あ、それから、事代主命は、ニワトリが嫌い(この理由は、ちょっと色好みな話)という話だったり、あるいは実は事代主命はじめ、神々は実はヘビだという説もあり、そのせいもあって、美保関地域では、長い間ニワトリの卵を食べなかったそうです。

・・・なんて話もでてきたら、参加者からは、そういえば美保関に遠足に行くときは、かならずお弁当にはゆで卵は入れてはいけないという約束があって、実際そうしていたという話も!!

う~ん、神事もさることながら、自分たちの日常にまで関連する神話の世界。さすが、出雲の国 なかなか濃いです。

そんな話が尽きることなく、あっというまに時間となりまして、いつか続きを・・ ということで、終わったサロンでした。

ご参加いただいたみなさま、しゃべり手古川さん ありがとうございました。

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古川さん話のごく一端の図でございます。

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