ブラ・ジョウザン【城山】とは、古写真を片手に松江城を歩きまわる、イベント。タイトルはあの有名な番組を捩った。捩ったらお客さんが来てくれるかなという浅知恵、もとい内容が分かりやすいだろうという目論見だ。ただいま絶賛開催中の春のまちコレ2013の第1弾。ちなみにイベントの様子は、まち塾のHPで見ることができる(コチラ)。
ブラ・ジョウザン【城山】の概要はこんな感じ。まず、お城の古写真を参加者に提示する。参加者はその写真がどこで撮影されたのかを探す。参加者がこの角度から撮ったに違いない、と思ったところにたどり着いたら、さも得意気な顔をして正解(あらかじめ、まち塾認定の撮影箇所を決めている)発表する。そして古写真のエピソードや、今との風景の違いを話す。これを6箇所行うと2時間くらい経過する。これでイベントは終了。用意するのは古写真と、写真にまつわるエピソード、後はそれらを集めて当日話す人、つまり私である。
ブラ・ジョウザン【城山】の正解が本当に正解は誰も知らないのだけど、正解を発表するのは間違いなく効果がある。盛り上がるのは、参加者がここだと思った場所から数歩離れたところを正解だと言うときで。こんなところにやって来てくれる参加者は、大体が懐が深い。そんなん正解でもいいが、と文句を言う人はおらず、逆に次こそは!と燃え上がる人が多い。そしたら後は楽になる。参加者の後について、ただニンマリしながら歩けばいい。実のところ、写真のエピソードを覚える必要もない。写真の裏にカンペを貼っていて、堂々とそれを読み上げている。紙芝居っぽくなり、何となく格好よく見えているはず。
ブラ・ジョウザン【城山】は、まちあるきとは言わないかもしれない。そもそも歩くのはお城だし、お店に立ち寄り店主に話を聞くこともない。それに案内人なのに、案内しない。案内人は参加者が勝手に歩き出すのに、コガモよろしく付いて行く。まちあるきらしいといえば、集めたエピソードを得意気に話すことくらい。ただし、それも堂々とカンペを読めばよい。まちあるきらしくないのは、まちあるきという概念や定番というものを知らないままに企画したから。定番を知らないまま企画しただけなのに、新感覚とか斬新だとか褒められていい気になる。いい気になってこんなブログまで書いている。煽てられて木に登るのは得意分野だ。
でも、これだけは間違いない。街に詳しくなくても、やり始めたら詳しくなる。そして、この街での暮らしが楽しくなるのだ。
ベテランから新人まで、まだまだ「まちコレ」は続いています。申し込みは各プログラムのHPより。
春のまちコレ2013: http://www.mmjuku.or.jp/machikore/spring2013