水燈路イベント「秋の虫の音さがし」を開催しました

「チーム水燈路」が中心となって、毎年、9月~10月にかけて秋の夜長をほのかな灯りで楽しむ松江水燈路というイベントを行います。松江水燈路は、ほのかな灯りと暗闇が織りなす幽玄の世界、冴え冴えとした月と星、お香のくゆり、鼕の音、そして秋の虫と最も城下町らしい情趣にあふれたイベントの一つといえましょう。「チーム水燈路」は、松江市や観光協会だけでなく、島根大学の学生さんや、住人も、行灯づくりや広報など思い思いの参加ができるというというとても素敵な集まり。しかも、住人がイベント企画にチャレンジできるのです。

今年もたくさんの燈籠がありましたね!

NPO法人まつえ・まちづくり塾の有志チームは、今までの「みる」に、秋の虫の音を「聞く」、さらに「いにしえの人の想い」という新しい魅力を取り入れた、初めての市民企画「秋の虫の音さがし」を9月30日(土)に行いました。いうなれば「生きものたんけん」夜バージョンです。今回の講師は、虫を専門とし、虫をこよなく愛する島根大学の院生さん。

どんな虫が鳴いていそうか、予習してから出かけます。

参加者は、ご家族を中心に女性やお子さんなどバラエティいっぱい。うちお子さんは6名というにぎやかさ。虫好きのお子さんがおり、時には講師のお株を奪う解説を披露、コオロギやゴミムシにも大歓声、始終、和気あいあいとなごやかな雰囲気でした。驚いたことに参加する前は虫が苦手、といっていた方が、なんとイベントをつうじて虫好きへと嬉しい変身ぶり。これは講師の方の虫への愛と情熱の賜物でしょう。

小さい子は暗くても、虫を見つけるのが上手でした。

この観察会は、めったにない夜間、幻想的な光景、プロジェクターの灯りを松江城内の建物の白壁にうつしてのレクチャー、そして「人と虫の今昔」の紙芝居と、幻想的な光景のなかで足元の生き物を楽しみ、昔に想いをはせる。なかなか体験できない観察会となったようです。トラブルもなく、参加者の皆さまより大好評をいただけたのも、講師の島根大学大学院生さん、スタッフをはじめとするまち塾の皆さま、チーム水燈路の皆さまのおかげと感謝にたえません。また、募集にあたってたくさんの方よりお力添えを賜りました。この場をおかりして厚く御礼を申し上げます。

(この記事は、まち塾会員の田村さんに執筆していただきました。ありがとうございます!)

 

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